本堂

本堂は明治期に彦根城の欅御殿を貰い受け移築したものでしたが、平成5年(1993年)に本堂と本尊を焼失。その後、平成16年(2004年)に木造入母屋造の新しい本堂が落慶しました。そして新たな御本尊として総白檀の丈六千手千眼観世音菩薩座像が安置されています。本堂の眼下に広がる蒲生野の美しい景色はいにしえより変わらぬまま。近年造営された新しい本堂ではありますが、慈悲深い観音様が鎮座する堂内はサンダルウッド(白檀)の香気にあふれ心安らぐ空間です。

千手千眼観世音菩薩坐像

本堂と同様に新たに再建された御本尊「千手千眼観世音菩薩坐像」は、総白檀の千手千眼観世音菩薩座像です。インド政府から特別な許可を受けて輸入された香木「白檀」の原木23トンを使用してつくられたもので、像高6.3メートル、座高約3.5メートルという日本最大級の大きさを誇ります。

仁王像

長い参道から境内へ進むと両脇に雄々しい仁王像がそびえ立ちます、山門を持たない当時の門固めです。

奥之院

1400年の昔、聖徳太子は巨岩の岩で舞う天人を見て、その岩を「天楽石」と名づけられました。現在は「奥の院」として巨木の中に大きな岩が点在しており、天楽岩の磐座の内部には聖徳太子が彫られたと伝わる妙見菩薩を中心に五仏の仏が描かれております。

眼下に広がる絶景

境内(繖山)からは、まさに“天空の寺院”にふさわしい、安土町の大パノラマが広がります。安土城のあった安土山や、西の湖をはじめ、素敵な絶景をぜひお楽しみください。